デザートワインのカロリーは高い?他のワインと比較してみた

デザートワインのカロリーは他のワインと比べて高いのか

貴腐ワインやアイスワインをはじめとしたデザートワインは、凝縮された濃厚な甘みと独特の風味で人気があります。
その甘さゆえに、おいしいけれどカロリーが気になるという人も多いのではないでしょうか?

赤・白・ロゼ・スパークリングなどいろいろな種類のワインがある中で、デザートワインのカロリーと他のワインのカロリーを調べてみました。

赤・白ワインのカロリーは100mlあたり約75kcal

非発泡の赤ワインと白ワインの100mlあたりのカロリーは、約75kcalです。
原料として使われるブドウ品種や産地、発酵の仕方によってアルコール度数や糖分量に多少の違いがあるものの、大きくは変わりません。
また、気になる糖質は、100mlあたり赤ワインが1.5g、白ワインが2.0gとかなり低くなっています。

ロゼワインは甘口タイプだとカロリー・糖質ともに少し高めで、100mlあたり約80kcal、糖質は4.0gです。

赤ワインは健康や美容に良いという話をよく聞きますが、これはカロリーや糖質の差ではなく、赤ワインに多く含まれるポリフェノールなどの、豊富な栄養素の働きによるものです。

シャンパンは100mlあたり約90kcal

シャンパンなど発泡性のスパークリングワインは、残糖量によって多少異なりますが、辛口タイプの場合だとカロリーは約90kcal、糖質は2.8gです。
赤ワインや白ワインに比べるとやや高いですが、ロゼワインと比較すると糖質は低めになっています。

スパークリングワインのカロリーが高くなるのには、製造工程に大きな理由があります。
伝統的なシャンパーニュ方式やトラディショナル方式で造られるスパークリングワインは、瓶や樽の中で二次発酵させます。

この時に発酵を促すために糖分と酵母が加えられることで、ワインそのものの糖度がどうしても上がってしまうのです。

アイスワインやデザートワインのカロリーは100mlあたり約100kcal~120kcal

貴腐ワインやアイスワインなどデザートワインのカロリーは、100mlあたり約100kcal~120kcalと言われています。
貴腐ワインは、貴腐菌を付着させて熟成した大変糖度の高い貴腐ブドウを原料にして造られます。
そのため、仕上がるワインの糖度が高くなり、いろいろな種類のワインの中でも高カロリーです。

また、ブドウを樹の上で氷結させることによって、甘みが凝縮した状態のブドウを使って造られるアイスワインも、貴腐ワインと同様にワインの糖度がとても高くなるので、カロリーが高くなります。

濃厚な甘さで、食前酒や食後酒として楽しまれることの多いデザートワインは、糖度がかなり高いため、カロリーの気になる人は飲みすぎに注意が必要ですね。

まとめ

赤ワイン、白ワインはカロリー・糖質ともに低いですが、ロゼワインやスパークリングワインはカロリー・糖質がやや高くなります。
そして、濃厚な甘みと独特の複雑な風味と香りのある貴腐ワインや、甘みと酸味のバランスの取れた味わいが魅力のアイスワインは、飲む時に感じている甘み以上に、カロリー・糖度とも高くなっています。

また、相性の良いおつまみもスイーツやフルーツなど甘いものが多いので、気づけばカロリーがどんどん増えてしまいがちです。
デザートワインは、たくさん飲まずに少量を楽しむ、あるいはおつまみ無しで単独で飲むなど工夫をすることで、摂取カロリーを抑えることができます。

ダイエット中などでカロリーが気になる方は、飲みすぎないように量や飲み方を上手に工夫しながら楽しんでくださいね。